老人性難聴
老人性難聴
加齢による聴力の低下です。個人差が激しく40歳代で明らかに聴力の低下を来す方もいますし、70歳代でも若い人並みの聴力を保てる方もいます。
加齢による聴力低下の特徴はまず高音から聞き取りにくくなることです。聴力低下は左右ほぼ均等に進行します。また「相手の声は聞こえるがなんと言っているか分からない」「回りがちょっとでも騒がしいと、とたんにさっぱり聞き取れなくなる」という訴えが特徴的です。
老人性難聴は感音難聴の一種で鼓膜などには異常を認めません。
治療法
加齢現象の一つですから残念ながら治療方法は無く、日常生活に差し支えるなら早めに補聴器の装用を検討します。早めに順応する方が脳の適応が期待でき補聴器を上手に使えるようになります。補聴器は日本では抵抗を持つ方が多いですが近眼になればめがねを必要とするのと同じことです。最近はデジタル回路を使用して話を聞き取り易くする補聴器、防水補聴器、スマホを使って無線で調節できる補聴器など多様化が進み、使い勝手も向上しています。