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喉頭肉芽腫

喉頭肉芽腫

koutounikuge  喉頭肉芽腫とはのどの慢性的な刺激により声帯の後方の粘膜が炎症を起こし、白いザラザラしたように見える状態になり、さらにそのまま刺激を与え続けることにより、徐々に腫れが大きくなる疾患です。

症状の現れ方

喉の違和感や痛みを感じるようにもなります。その状態を改善しようとして、咳払いなどをすると、ますます状態は悪化するので注意が必要です。
 風邪による咽頭痛にしては痛みが長く続くとき、特に痛みが左右片側に偏在する場合にはこの病気がよく発見されます。


原因は何か

 喉頭肉芽腫は、声帯の後部にできる肉芽(炎症組織)です。腫瘍ではありません。胃酸逆流症(GERD)や大きな声を出しすぎて声帯を酷使していたり、気管内挿管や麻酔による刺激などが原因となって発症します。
ただし梅毒、結核、ウエゲナー肉芽症など特異的な肉芽を生じうる疾患による場合もあり、これらは喉頭肉芽腫とは全く別の病気として扱わなければいけません。


検査と診断

鼻から入れる電子スコープ(内視鏡)や口から入れる剛性喉頭鏡を用いて調べます。見ただけでは判断しにくい場合は入院して全身麻酔で組織病理検査を行う必要がある場合もあります。
胃酸逆流の有無を調べるために内科で上部消化管の検査(いわゆる胃カメラ)を受けることをお勧めします。

喉頭肉芽腫の治療

 一般外来では喉頭肉芽腫は胃酸が食道に逆流する逆流性食道炎が原因になっている患者さんが多く、胃酸を抑える薬や炎症を抑えすステロイドの内服で様子を見ます。
 それでも改善しない場合は他の病気ではないか検討する必要があります。




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