病気の症状・治療を簡単解説

外傷性鼓膜穿孔

外傷性鼓膜穿孔

外傷性

外傷や衝撃によって鼓膜に穴が開くことです。
耳かきで突いてしまった、平手打ちを受けたなどの原因が多いです。
左の写真は左鼓膜の外傷性鼓膜穿孔の一例で三角形の穴が空いて周辺に少し出血しているのがわかります。
平手打ちなどで穴が空く場合は外耳道の急激な圧力増加による破裂的なもので空いた穴が三角形になる場合が多いです。

治療は?
まず鼓膜の穴の大きさや形状を観察し、聴力検査を行います。
強い衝撃を受けた場合、障害が内耳に及んでいないかどうか慎重に検討する必要があります。

 内耳に障害が及んでなくて、穿孔も小さな場合は自然に穿孔が閉鎖するのを待ちます。自然閉鎖しにくい様子であれば人工皮膚材料(商品名:テルダーミス)を穴に貼り付けて穿孔の閉鎖を助ける処置を行います。数ヶ月で閉じなければ鼓膜を再生する手術(鼓膜形成術)を行うかどうか相談していただくこになります。

 衝撃が内耳に及んでいるときこえの神経が障害を受けて感音難聴になったり、めまいの神経に障害が起こってめまいを起こします。この場合は重症ですので入院治療を検討する必要があります。



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